僕を包む闇は、どれだけ沈んでも終わることはなかった。 それどころか、僕の身体にまとわりつき、離れようとしてくれない。 なんだこれは…気持ち悪い。 皮膚にまとわりついて…皮膚? 僕には皮膚がある。 僕は、人なんだ。 手、足、胴体、頭… 意識してみれば、ある気がする。 動かそうとすると、ひどく重かった。 『お前は俺じゃ不服か?』