「…アンタには、俺が必要のようだな。」

「は?」

「不穏な“モヤ”が、アンタの中の流れをかき乱してる。

それは、アンタの器から溢れてるからだろ?」

コイツ、どうしてそれを…!

「クロエ、この子はやっぱり、他と違うんだ。」

「僕の眼には見えるんだ。
アンタの力の流れが。

そして、僕自身のことも。」

「…どういうことだ?」

「多分僕には、器がない。その分限界もないから、今後アンタの力が増えても僕がいれば問題ない。」

器が、ないだと?

「そんなこと有り得ない、無限に力を注げるなんて…!」