「気分は?」

「…さい、あく」

…あれ、俺選ばれたんじゃないの?
なんかすごい睨まれてるんですけど。

「ここは…」

「ボクの研究所。
キミが目覚めるのを待ってたんだよ。」

「僕は…誰だ?」

「…!」

その言葉を聞いて、俺とハクイは顔を見合わせた。

本来なら自分のことは覚えてるはずだ。

寿命通りに死ななかったんだから。

それなのにどうして…


「…アンタか?
俺に話しかけたのは。」

「ああ。」

「………。」

…なんだよ。
なんでジロジロこっち見んだよ。

「…アンタ、死神だろ。」

「そうだけど…」

だからなんなんだよ。