Lost Memory
















私は公園を出ると、家には向かわず人気のない道にしゃがみ込む。






『ううっ…う……』






声を殺して泣く。
私ってこんなに泣き虫だっけ?






すると、一通の電話が鳴った。





《一ノ瀬 美香》





美香ちゃんからの電話だった。







『もしもし……?』




「もしもし…ってどしたの?」






え?
もしもしって言っただけなのに。






『美香ちゃんこそ……どうしたの?』




「私は暇だから彩葉と電話しようって思って……。で、今どこにいるの?」







家の近く、と言うと美香ちゃんはすっ飛んで来てくれた。







「彩葉ーーー!!!」






心配そうな美香ちゃん。
自転車を乗り捨てて、美香ちゃんは私に抱きつく。






「大丈夫だよ、彩葉。」