「だから、ごめんな?白木」
じゃあなんで奏多が頭痛を起こした時に、〝彩葉〟なんて呼んだの?
って、私って往生際が悪い。
『分かってるよー。伝えたかっただけ。真央ちゃんとずっと仲良しでいてよー?』
すでに溢れてしまっている涙に気づかれないように私は笑顔を作る。
「おう、さんきゅーな!」
あんまり無邪気に笑うもんだからもう我慢ができなくなってしまった。
『じゃあ、私帰るねっ』
奏多に背を向ける。
駄目だ、止まらない。
「また明日なっ」
どうやって止めるの?
どうやったら止まってくれるの、私の涙。
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