Lost Memory















「早く家に帰れよ、不良娘」






打ち上げ帰りの奏多。
家が近いのに、同じ店から別々に帰ってきた私たち。





まあ、カップルでもないのに一緒に帰るのもおかしいけどね。







『ねえ、来週真央ちゃん転入してくるんだよね?』






私が今、本当のことを言ったらどうなる?





真央ちゃんと別れて私の方に来る?




真央ちゃんのことを本当に愛してたらきっとそのまま付き合う。





そしたら諦めよう。




伝えてから諦めよう。







「うん、そうだよ」







バクバクと鼓動がなる。
言え、言え。








『あのねっ…』







もう、後戻りはできない。