だけど、確かに聞こえた。 《 あのね、のどか。俺、すっごい好きだから 》 その瞬間、クラスで仲間はずれにされた時よりも大きなショックを受けた。 感じたこともない悲しみ。 お互いに必要とし合ってると思っていたのに、それは私だけだった。 私は全力で走った。 その場から一刻も早く離れたい。 何も考えず走って行くと家に着いていた。 もう、誰も信じない。 全部嘘だったなんて。 おとといのキスは何だったの?