Lost Memory














突如、キャー!っと一際大きな歓声が上がった。







グランドの方を見てみると、そのプログラムはクラス対抗リレーだった。
それも、アンカー対決。







そして、ちょうど大和くんが前を走っていたクラスを抜かしてゴールした瞬間だった。






『す、すごーい……』







ほんと、大和くんは運動神経が良い。







「ねえ、白木。南って本当かっこいいよなー」






奏多は横目で私を見る。
冷やかすような、そんな目。






そうだった、奏多は私が大和くんのこと好きだと思ってるんだった。







その瞬間、いきなり怒りに似た感情が湧き上がった。