Lost Memory















そして、奏多が沖縄に帰省する前日。
私はいつものように奏多がここへ来るのを待っていた。
あのネックレスをつけて。







だけど、いつもの時間より一時間過ぎても一向に奏多が来る気配はない。






私は何か事故に遭ってないか心配になって、奏多の小学校の方へ行ってみた。








『あのね、のどか。俺、すっごい好きだから。』








ふと、聞き慣れた奏多の声がした。
そして、声のした方を見てみると……。







そこにいたのは、奏多と奏多の腕に自分の腕を絡める可愛い女の子。






とっさに、距離を取る。






楽しそう笑ってる。
奏多の顔はちょっぴり赤い。
でも、少し離れたので会話は聞こえない。