前まではこんな事思わなかったけど、この席好きだな。 だって、斜め前に奏多がいるんだし。 気が付くと目があっていた。 奏多は口をパクパクさせる。 『ちゃんと……授業…聞け、バカ女……?…バ…バカ女!?』 思わず大きな声を出してしまう。 「こらあっ!うるせーぞ、白木!!」 先生に怒鳴られて、私は小さく『すみませぇーん』と呟く。 それを見た奏多は顔をくしゃっとさせて笑う。 ああ、好きだな。