あれから少し日が経った。





何一つ変わらない毎日。
けど、私の気持ちはあの日から変わった。






逃げずに素直になって、奏多と思い出を作り直す。







「う、わーーー!」





突然、朝の教室に大和くんの声が響き渡る。







「か、奏多くんってば彼女とのラブラブ写真を待ち受け画面にしてるー!」







ズキン……




そうだった。
いや、忘れては無かったよ?
真央ちゃんがいること。







「なに?いーでしょ別に。南は彼女がいないから僻んでるんだ?」






奏多が大和くんに挑発する。
大和くんもどうって事ないような態度で返事を返す。







「そーだなー、でももうすぐ彼女出来るつもりだから今は僻んでは無いな。」