Lost Memory














『私も、ごめん!ただの物なのにあんなに酷いこと言って』





「そうなるぐらい大切な物なんだろ?」






私は少し下を向く。






「ねえ白木。目、つぶって」






奏多の顔が近づいてくる。
昨日もこんなに近かった。






私と奏多との距離があと数センチしかない。
こんなのあの時みたいだ。





私は強く強く目をつぶった。
自分の鼓動にビクビクして肩に力が入る。





そして、奏多の手がたまに首元に触れると身体中がしびれてしまう。






「目、開けていいよ」