Lost Memory














「どした?もう大丈夫なの?」






奏多は心配そうな優しい声で私に問う。
昨日あんなに酷いこと言ったのに。







『うん………あのっ…』



「あのさっ…」







二人の声のタイミングが一致する。






「先に言ってい?」




『うん、どうぞ』






奏多は持っている袋をいじる手を止めて頭を下げた。







「昨日はごめん!お前の大切な物壊しちゃって」






再会して初めて見た。
奏多が感情的に謝ってる姿なんて。







それよりも、私も今すぐ謝らなくちゃ。