Lost Memory














「ねえ彩葉。あんた気失った後どうなったか知らないでしょ」





『気を失った後?』





「もちろんあの子が彩葉を担いできてくれたのよ。二人分の荷物もね。」






お母さんの顔は穏やかで優しい表情だった。






「ここに連れてきた後、帰っていいわよって言ったのに彼は“いえ、俺の時も助けてもらったんで恩返しさせて下さい”って言ってずっとそばにいてくれたのよ」






奏多がそんな事を……






「熱が下がったら明日は学校に行きなさいね」






今すぐ行きたくて仕方なかった。
今すぐに謝りたくて仕方がなかった。