「ちょ、おい。たかがネックレスだろ?そんな泣くなって」 『このネックレスは、昔大切な人に貰った物なの!……ひどい。なにより大切なものなのに…』 「悪かったって…」 私はしゃがみこんで床に落ちたネックレスを、大事に両手で包む。 『いい、もう帰って……。』 「白木……」 『帰ってよ……』 私は奏多を部屋から押し出して、ドアを勢いよく閉めた。 『うう………やだ……』