「心配しすぎだってー、彩葉。そんなの滅多に遭わないつーの。」






『…だって………。』






「大丈夫だから、そんな不安そうな顔すんな。な?」







いつも奏多に上手く言いくるめられてしまう私。
それでも心配してしまうもんだから、私は口を尖らせてスネた。







「彩葉………」







いきなりだった。
名前を呼ばれて、彼の手によって顔を向けさせられる。





そして、私の尖った口に………。







『か、奏多っ!?』