「それから、明々後日から沖縄の祖母の家に帰省するんだ。だから1週間会えなくなる」






『ええ!3日後!?急だよー』







驚いてから眉を垂らす私に奏多は「ごめんね」と呟いて、頭をポンと撫でた。








『ねえ、奏多。』




「ん?」






名前を呼ぶと、不意にこっちを向いて目を見開く。
そんな小さな動きにまでなぜか不安を感じてしまう。







『こないだもテレビでやってたけど、飛行機事故とか………遭わないよね?』







私の不安そうな顔に彼は顔をくしゃっとさせて笑った。