そこに立っていたのはさっきの女の子と手を繋いでいる奏多だった。 「あ、白木じゃん」 『かっ……黒崎くんじゃん』 「え?二人とも知り合い?」 「ただのクラスメイトだよ」 ただのクラスメイト。 分かってる。 そうだよ、ただのクラスメイトだよ。 だけど、この思い出の公園でそんな事言われたくなかった。 今心の中で思っていること。 これは聞きたくない、だけど口は勝手に先走る。 『二人は……カップル?』