Lost Memory













大和くんとなれるとか想定外だけとすごく嬉しい。
だけど、私の使命は奏多を頭痛から守る事だ。







『美香ちゃん、私今日CD買って帰るから一緒に帰れないや!』




「あ、オッケー!分かった。」








大和くんはあんなに優しいのに、どうして奏多は意地悪になったんだろ。
記憶失ったら性格まで変わるものなの?







『あったあった、CD。あと一個じゃん』





私が、欲しかったCDに手を伸ばそうとすると隣から別の人も手を伸ばしてきた。






「あ………」



『え………』







それは同じ歳ぐらいの可愛い女の子だった。
本当は今すぐ欲しいけど譲らないといけないかな。






『あ、どうぞ。』