辺りを見回すと、大和くんの周りには結構な人だかりができていた。 大和くんは、誰とでも仲良くて話しやすい人だからやっぱり人気がある。 『ねえ、美香ちゃん。大和くんじゃなくてもいいや!』 「え、どうしてよ」 『いいの!別の人探そっ』 美香ちゃんの頭にはハテナが飛んでいる。 『そーだ、黒崎くんは?』 「別に誰だっていいけど」 大和くんとなりたいけど、やっぱ奏多が気になるよ。 一人になって欲しくないから。