私は、話を聞き終えると荷物を持ってその家を出た。
『お邪魔しました。黒崎君、お大事に』
冷静を保とうと必死だった。
玄関のドアが完全にしまったことを確認すると、私はその場にしゃがみこんだ。
そして、全ての話を始めから順に思い出した。
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「実はね、あの子の家族はあの子が小6の頃に不運な事故でみんな亡くなってしまったの。」
『え!?…じゃあ、あなたは?』
「私は、あの子の母親の妹。叔母さんよ」
『そ、そうだったんですか。』
「だけど、あの子は私を実の母だと思っているの。」
『あの、失礼ですが、不運な事故とはどんな事故だってんですか?』
叔母さんは少し黙ってから何かを決意したかように話し始めた。


