黒崎君を二階の彼の部屋に連れて行き、リビングの戸を開ける。
『…寝かせてきました。』
「ごめんなさい、本当にありがとうね。……あなたは?」
『クラスメイトの白木彩葉です。』
そう答えると母親の顔色が変わった。
「少し、話聞いてもらえませんか?」
母親は綺麗な木のテーブルに紅茶を置いた。
『あ、ありがとうございます。』
「彩葉さんは小さい頃からずっとこの辺に住んでるの??」
『あー…まあ、はい。』
その後、母親の口から出てきた言葉一つ一つに腰を抜かしそうになった。
信じられない話。
だけど、それが現実なんだ。


