Lost Memory













「俺さ、小6になる時ジャングルジムのてっぺんから落っこちたんだってさ。」






『えっ!?大丈夫だったの!?』






「大丈夫だからここにいるんだろが。」






『あ、そーですね』






腹は立つけど、どうしてそんな話してきたのかなって不思議な気持ち。






「そんで頭打って、それまでの記憶ないだよ。」





『え……うそ。』





「だから小学校の話聞かれた時、冷たく答えちゃった。ごめん」







いきなりだったからドキッとした。
冷たいだけの人かと思ってたのに、本当は優しい人なのかもしれない。