《 ……はっ》 何の声? 《 ………ろは》 何処かで聞いたことのある声がした。 《……いろはっ!》 『か、奏多っ!?』 気がつくと目の前にあの頃の奏多が立っていた。 《彩葉に会いに来たよ。彩葉……早く俺を…たす…け………て》 『待って、待って!奏多ーーー!!』 私は勢い良く身体を起き上げた。 だけど、そこはベッドのうえだった。 『え………。夢?』 何か、何かが起きるような気がした。