昼休み、黒崎奏多はクラスの男子たちに取り囲まれていた。 もちろん、イジメとかじゃなく単なる質問責め。 まあ、尋問に見えなくもないけど。 「奏多くん部活やってたの?」 「中学は野球やってた」 「モテたりしたでしょー」 「全然」 「奏多くん、クールだよね」 「別に」 素っ気ない。 何この人。 私、こうゆう人苦手だ。