ーーーーーーーーーー ーーーーー 気が付くと始業式は終わっていた。 あれから何年経ったんだろう。 5年だ。 奏多のことを忘れることは無いんだと思う。 失恋したって奏多に会いたくて仕方ない。 だけど、その想いはネックレスと一緒に鍵のかかった机の引き出しにしまわれた。 「ねえ、彩葉。あそこに大和くんいるよ!」 『え、嘘!?どこどこ!?』 だって今、私には好きな人がいるから。