Lost Memory
















『ひゃっ…!』



「おい、危ねっ!!」





ぶつかった勢いで足が絡まってしまいそのまま奏多と二人、床にこけてしまった。






……!?







お尻を強打したのに、その痛みよりも唇に触れるモノの感覚の方が強く感じた。






何が起きているのかわからない。
でも、どれだけ真っ暗でも1mmも無い距離にいる奏多の顔ぐらいは見えた。





目が合ったのに気が付き、ばっと離れる私達。






「わ……わりぃ…」




『わ、私も……ごめん』






「大丈夫か?」「怪我してない?」と大和くんと真央ちゃんは、気が付いていない様子だ。






事故ではあるが、私達がこけた勢いでキスをしてしまった事に。





そこからのお化け屋敷は一瞬で、出口に近い所に居たんだろう。






外に出ると辺りはもう夕日でオレンジになっていた。






私は未だに信じられなくて上の空状態なのに奏多はいつも通り。

本当は唇、当たってなかったのかな?