Lost Memory
















正直言って、大和くんはかっこいいし優しくて好きだったし、断る理由なんて無い。


付き合ったらきっと楽しいし、奏多の事なんて一瞬で忘れられるんだと思う。





『……うん、分かった』






私がそう答えると大和くんは笑顔で言った。






「じゃあ明日な!楽しませるから待っとけよ!」






奏多を忘れて一歩踏み出せるチャンスを大和くんは与えてくれたのに。
すごく嬉しいのに。



どうして、彼女にしてくださいって言えないんだろ。








そして、待ちに待っていたその日。
遊園地の時が来た。






「みんなお待たせ!ちょっと遅れちゃった、ごめん」






可愛い白のフレアのスカートと毛先がカールされたロングヘアを揺らしながら、真央ちゃんがやって来た。




か、可愛い。




奏多だって、可愛いなって惚れ直してるんだろうな。