放課後、靴箱で靴を履き替えていると奏多と会った。
「よっ」
『よ、よっ!』
「夏休み一緒に遊ばねーの?」
奏多の言葉一つ一つにドキドキする。
なんてことない言葉なのに全部意味を考えてしまう。
『迷ってる』
「遊園地だぜ?真央も楽しみにしてるし行こーぜ」
遊園地……は、すごい行きたい。
奏多は来て欲しいのかな。
真央ちゃんと二人で行きたいのに、とか思わないのかな?
『…………は、どーなの…』
「え?なんて?」
緊張する。
告白した時より緊張してるかもしれない。
こんな事聞くだけなのに。
『黒崎くんはどーなの。』
言った。
来い。
私が欲しい言葉よ、来い。
“俺も楽しみにしてるよ”
“来て欲しい”
求めたって言われるはずないか。


