Lost Memory
















『私……!…奏多の力になりたい』




「え?」




『いつでも頼って!一人で抱え込まないで!恩返ししたい!今度は私が支えになりたい』






私は下を向いていた奏多を真剣にまっすぐに見つめて言った。
すると、奏多は顔を上げて微笑んだ。





「なんか、力強えー。俺、お前に恩返しされるような事してないのに、してた気分になる。」






そして「変なの」と言ってまた笑った。





前に思った通りだ。
完全にはなくなってない。
いつかきっと記憶を取り戻す。





「まあでも、守るのは男の役目だからお前は守られる側だな。」





奏多はポンっと私の頭を撫でた。





「もう遅いから家入れ」





『う、うん。』





「じゃあな」





『うん』







勝手に笑顔がこぼれる。




好き……やっぱり諦められない。