Lost Memory












奏多はもう後を追ってはこなかった。





いいんだよ、これで。






私は裏切られたんだ。
奏多は最低すぎるよ。
2年間もずっと騙し続けてきたなんて。







次の日の朝、私はいつも通り午前11時までぐっすり寝ていた。







「あんた休みだからって毎日そんなんじゃ、学校始まって遅刻するわよ」





『はいはーい』






トースターに食パンを入れ、コップにリンゴジュースを注いでソファに座る。






《 次の速報です。》






お昼のニュース番組がテレビに映る。