Lost Memory
















「白木じゃん」






聞き慣れたあの声に心が一瞬止まりそうになった。







『黒崎くん…』






今は会いたくなかった。






「お前、夏祭り南と二人で来てたろ」




『わ、悪い?』




「や、お似合いだなーって思って。」






私は少し下を見る。
なんて答えたらいいのか分からないし、すごく複雑な感じ。
さっきまで奏多を想って泣いていたから。







「てか浴衣じゃん」





『真央ちゃんも浴衣だったじゃん』





「あー、超可愛かっただろ?」







奏多と話すと心が不安定になって、すごく頭に来る。