「じゃあ仕方ねえか。俺でごめんな」
『いや、全然!むしろこっちの方が私でごめんっ』
大和くんは「俺は嬉しいってー」と言って笑った。
やっぱり優しい。
このまま、また好きになりたい。
好きだった時は幸せな気持ちだった。
会話も楽しい。
常に笑顔でいられる。
「でさー、それで村田がー…」
『あ…………』
楽しく話しているというのに、視界にあの二人が入った。
可愛い紺とピンクの浴衣に身を包む真央ちゃんと、オシャレな格好の奏多。
今頭の中から忘れていた存在。
「どうしたの?白木」
『あ、ううん!何でもない』
私が笑顔を作って返すと、大和くんは私の手を掴んで走り出した。
「白木っ!こっち!」
『えっ!?大和くん!?』


