「冗談なんかじゃないよ」




『や…大和くん…?』






バクバクと鼓動が速くなる。






「白木、あのさ………」






変な汗が吹き出る。
だめ、耐えられない。







『あ、大和くん!唐揚げのとこ着いたよ!』





「え、あ、そうだな」





『で、ごめん。さっき何か言おうとしてたよね?』





「あー、ううん。大したことじゃないからいいわ。」





『そっか!』







私達は唐揚げを買って元居た場所に向かった。






大和くんが何を言おうとしたのかは分からないけど、少し怖かった。






ただ、それだけ。





みんなの居る所に向かっている途中はいつものようにたくさんお喋りをした。




さっきまでの緊張感はどこへやら、というほど普段通りだ。






少しホッとした。