八人で歩いていると自然に男女ペアに分かれていた。






どーしよ、私一人だ。
大和くんも一人だ。






『あ、私唐揚げ食べたい!』





「俺も食べたい!」






大和くんとまた目が合った。






「じゃあ俺らここにいるから大和と白木買っておいで」







そう言われて、大和くんと二人になる。






歩幅の大きな大和くんに合わせようと必死で歩きづらい下駄でついて行く。






「白木、さっきごめん」





急に大和くんが真剣そうに話し出すもんだからびっくりした。






『え?さっきって何が?』





「いきなり目逸らしたりして」





『あ、そのぐらい全然大丈夫!』






「浴衣似合いすぎてちゃんと見れなかった。」







『な…、またそんな風にからかって……』






そう言って笑顔で大和くんを見ると、心臓が止まりそうになった。
目に映ったのは、真剣な顔をした大和くん。