次の日、私は奏多に挨拶ができなかった。 告白した次の日も真央ちゃんが転入してきた日も明るく話しかけれたのに。 「白木!おはよう」 『おはよう、大和くん』 大和くんとはこんなに普通に話せるのにな。 前好きだったのに。 やっぱ初恋って強いな。 「夏祭りでさー、浴衣とか着んの?」 『んー、どーしよっかなー…』 「着てきてよ」 『女子みんなで決めるね』 「楽しみだな〜。」 大和くんは無邪気な笑顔を見せた後に、少しいたずらな笑顔を向けた。 「白木の浴衣姿見たいんだけど。」