そして、私の両手を掴み涙が溜まっている目でまっすぐに私の目を見て言った。
「大丈夫!その思い出は別に黒崎くんの中から無くなってしまった訳じゃないよ!」
『どーゆー意味?』
「今はただ思い出せないだけで、黒崎くんの心の奥底に大切に保管されてるんだよ!」
すごく説得力があった。
安心する。
安心したからと言って、傷が無くなるわけじゃない。
でも美香ちゃんに話すことで確実に浅くなった。
「失恋なんて、誰でもすることだよ。そこから新しく踏み出すのか、諦めないでいるのかそれは彩葉が決めることだよ。」
フラれたら諦めると決めて云った。
だけど、まだ分からない。
諦められないかもしれない。
でも、新しく一歩踏み出したい。


