気が付いて時計を見ると、もう6時だった。
あれから30分くらい自分の部屋で寝てしまっていたみたいだ。
「ちょっと彩葉、起きたならそこのスーパーでケチャップ買ってきてちょうだい」
『はーい。』
部屋にあのネックレスを置いたまま家を出る。
家を出て歩いてスーパーに向かう。
その通り道にあの公園があった。
『え……奏多…?』
そしてその公園には奏多がいたのだ。
先ほどの女の子はいなくなっていて、彼は一人でブランコに座っていた。
そして、何度かため息をつく。
私は気づかれないようにその場を立ち去ろうとした。


