「52kg」

「は?」

ほっぺを離してくれたかと思うと私のお弁当の豚肉を瑠衣自身の箸でつまみ食べられていた。

「そんなんじゃ如月、あかりの事嫌いになっちゃうよ。ただでさえ冷血なのに。」

「ちょ、ちょちょちょい待ち!!!さっきから何の話してるの?!?!てかあかりの豚肉!!!」

知らん顔して豚肉食べてるけどさっきからそれしか頭にないからね!私!!!許さないからね!!!豚肉食べたの!!!

「落ち着け、てか座れ」

命令系に言われ興奮して立ち上がってたのに今、気付いた。

恥ずかしくなり、顔をすこし紅潮させ自分の椅子に座った。

「瑠衣のせいだからね、てかあかりの豚肉」

「単刀直入に言わせてもらうよ。あかり。」

豚肉を食べ終え座り直した瑠衣はさっきより真面目な顔をして私をジッと見てきた。

「な、なな何…⁇」

「太ったでしょ」

「ブンッッッッ!!!!」


驚いて口に含んでたミルクティーを思い切り瑠衣の顔に吹き出してしまった。




「ちょっ、きったな、ふざけんなよあかり…」


「ごごごごごめん…!!!!」


半ば迷惑そうにポケットに入ってた綺麗なさくらんぼ柄のハンカチで綺麗な瑠衣の顔を拭き取った。

「てかなんで知ってるの?!ま、まさか健康診断の体重見たでしょ?!?!勝手に見るなんて最低!ひどい!性悪女!!!もう絶交よ!!!プンスカプンスカ!!!」

「落ち着け…つか座れ」