俺付きの冴えた専属メイドは実は泣き虫で


 ~舞華side~

 “コンコン”

 「はーい?」

 『お母様、舞華でございます。』

 「あら、舞華!入って!入って!」

 『失礼致します。』

 お母様の部屋に入った時に香る甘酸っぱ

い紅茶の匂い。


 お母様と久し振りに会った私にとっては

とても懐かしい、大好きな香りだ。

 そして、私とお母様は2年間の時間をう

めるように、お互いの話を沢山した。


 ~夕食time~

 普段は1人で食べるか、美鈴と食べるの

だが、今日はお母様と食べることにした。

 シェフが一生懸命作ってくれた夕食を食

べている時

 「そういえば、舞華。」

 『何でございますか?お母様。』

 「さっき、お話ししたときに言い忘れたのだけど」

 『はい。何を言い忘れたのですか?』

 「あなたは来月から“メイド”になるの。」

 、、、はぁ?、、

 『はぁーーーーーーーーーーーーー?』

 


 今までずっと恋しかったお母様は、イギ

リスからとんでもないお土産を持って帰っ

てきました。