あんたの心、全力奪取。



「私は、王子。身分を隠していてすみませんでした。許嫁もいます。しかし、私は王家を裏切っても貴女は裏切りません。一生貴女だけ愛する事を誓います……シカラ。」

「カット!代瀬君絶対演劇センスある!もう、泣ける!」

「……。俺はやるべき事をやってるだけだし。」

やはり、台本じゃないとドライな口調に

なる。

「帰る。」

「え!本当だ!もうこんな時間!皆解散!」

智癒はあくびをしながら大珠と話す。

智癒って、やる気無さそうに見えて結構

きっちりしてるなぁ……。

意外といい奴なのかなぁ……。

「っ!」

「お前、大丈夫か?顔赤いぞ。」

輝に言われる。

何私、あいつの事考えてるんだろ。

馬鹿みたぃ……。

「演技に燃えて、身体が熱くなっただけ!」

私はさっと教室を出た。