あ…………



私は立ち上がって二階堂先輩たちに深く頭を下げた。




「ごめんなさい!! 私、先輩たちがチャラい人だと勘違いして、勝手に落ち込んでひどいこと言って……本当にごめんなさい!!」




「チャラい? あははは! やっぱ面白いよこのみちゃん! 」




「へ?」




「葵はともかく、俺たちは女性関係でチャラチャラしてないよん」




「俺もしてねーよ」




二階堂先輩は私のことを責めるわけでもなく馬鹿にするわけでもなく、優しく接してくれた。




「でも二階堂先輩から…私の断りのメールに……」




「ああ、あはははははは! 寝ちゃって返すの忘れてたあ」




舌をべっと出して"ごめんね"と付け加える先輩。




「類はこう言う奴だ。自分からしたくせに返信が返ってこないなんて良くあることだから」



呆れたように溜め息を吐く汐崎先輩は、私のボサボサな頭をそっと撫でた。