初恋相手はゲイでした。




汐崎先輩は私をいつもの無表情で見下ろしている。



いや、少しだけど息が切れているようだ。




「わ…私が最低なんです」




声が震えるのを隠しきれない。




「確かに、お前は最低だ」




「……はい」




先輩たちをあんなふうに拒んだんだ。



嫌われて当然だ。




「生き物の大切な命を無下にしようとしたんだからな」




「………………え?」




「唐揚げ、残したまま行ったろ」




「から……あげ?」




「人間の血肉になる為に犠牲になった鶏を、お前は全部食わずに走って行ったんだ。わけのわからないことを叫んで」




「わけのわからないって……」