「あははは。ぼーっとしてどうしたの?」




私の耳に息を吹いたのは、他の誰でもない二階堂先輩だった。




「いや……あの……」




今朝の真広が言ったこと思い出して、考えてしまう。



確かに女の子に軽めにこういうことをしてしまうのは、チャラ男……だからなのか?



私も軽い女に見られているのだろうか。



そう思うとなんだか悔しくなってしまった。




「………………どうしたの? 木野下さん 」




私がうつむいていると、昨日と同じく目の前の席に座っている汐崎先輩が私の様子に気づいて問いかけてきた。



汐崎先輩もグルなのだろうか。




「……………………」