俺は、沙羅のためになにができるのだろうか。






沙羅が亡くなるまでの間に、たくさんの思い出を沙羅にプレゼントしたい。





メソメソしてる暇はないんだ。






一番辛いのは紛れもない沙羅だ。






沙羅にとってかなりきついことだとおもう。




精神的にも肉体的にも。






それでも、それでも沙羅はただただ前を向いて頑張っているんだ。





それを、支えられないなんて俺は彼氏失格だな。



失格にならないためにも、俺は頑張らなくては。





そして、俺は考える。





沙羅にとって最高の思い出になるものとは…


春祭り


誕生日会


夏祭り



花見





……





どうしても、ありきたりなものしか思いつかない。






俺は考えながら街を歩いている。




さっき桜の妊娠話をきいて、みんなで解散した後俺はぶらぶらと街を歩き回っている。




ある店をみてふと足を止める。





そうだ!これだ!!





俺がみたもの…




それは





ウェディングドレスの売っている店。






確か沙羅は結婚式をあげたいって前にいってたな。





ちゃんとしたのは、あげれないかもしれないけど、父さんに頼んでみるか。





俺の父さんはいろんな場所に店をもっている。




俺が言うのもなんだけど、父さんはここら辺ではかなり有名だ。





父さんは確か、ウェディング会場ももってたはずだな。





こういうときに父さんが頼りになるなんてな。







結婚式をあげるなら早くあげたほうがいいだろう。




沙羅の体調はひにひに悪くなっていってる。




急がなければ。