ここはどこ?
目の前には白い天井。
私はベッドにいた。
私の手は誰かに握られていた。
その人は泣きながら、
「理恵!起きたか!もう…意識が戻らないと思ったんだからな!
一ヶ月も目を覚まさないんだから…」
泣きながらも嬉しそうに笑う男の人。
理恵…それが私の名前?
彼は私の事を知っている見たいだけど、私は彼の事を知らない。
この人は誰?
私の何?
「あ…あの…?貴方誰なの?」
私は訪ねただけなのに。
その人は私の手を握っていた手を
スルッと離した。
「理恵…?俺だよ?悠斗だよ!」
悠斗?…って誰?
何も思い出せない。
「誰?貴方は私の何?」