大好きなのに…

悠斗…最後なのにそんな優しくしないでよ…行きづらくなるじゃんか…

「私は…」

「あぁ…アレか。新居に行くのか。
わりーな引き止めて。んじゃお幸せに」

え?待って…待ってよ…

「待って!」

すると、悠斗の逆方向へ向いて歩き出そうとした足がピタリと止まった。

「私達は婚約破棄したんだよ…?今から行くのは、私がおばあさまから逃げる為に用意された家だよ…?」

私が言い辛そうに言って顔を上げると、すぐさま抱きしめられた。

「つーことは、俺ら恋人になっても
いいんだよな?」

「うん!でも…もう会えないかも…」

家が遠すぎるんだもん。

「俺が住んじゃいけねーの?」

住む!…凄く嬉しいけど…

「少し確認取りに行きますね?」

「おう」