大好きなのに…



翌日

「理恵。準備は出来たか?」

「はい」

今日は家出を決行する日。
行き先は遠く離れた自然がいっぱいの森で、凄く綺麗な家…らしい。

バタン

車のドアが閉まる。

使用人にバレたら困るからって、隼人さんが送ってくれるのです。

あ、そういえば…

「生活費は…?」

「此方で用意する。食料も此方から送るから心配するな」

私は助手席に座っている。
私はビックリした。
後ろから私を呼ぶ声がしたんだ。
振り返るとそこには

「理恵〜!」

と叫びながら走ってくる悠斗。

「隼人さん!止まってください!」
「オッケー」

なんかやっぱり変だ…と思いながら、
止まった車から私は出た。

「おま…ハァえなっハァハァ
どこいハァハァくんだよ!」

息を切らしながら手で汗を拭う姿は、
私を必死で追いかけてくれたとすぐに分かった。

「悠斗こそ!いつから追いかけてた
の?」

「俺は登校中に見かけただけだ。でもやけに荷物多いなって思ったから…」