家に帰って俺は静かに泣いた。
フラれたのが凄くショックで。
そんな時、1本の電話が俺のケータイにやってきた。
理恵だといいななんてバカな期待を胸にしていたらしく、ディスプレイをみて
ため息をついた。
「ん?」
「俺!晴樹だよ〜!」
相手は従兄弟の晴樹。結構仲良しで、
婚約者もいる。アイツは政略結婚で、好きだった彼女と別れたらしい。
「なんだよ…」
すると衝撃の一言が。
「ついさっきバイバイしたけど、
理恵に会ったよ。 」
「はぁ⁉︎あ…でもアイツじゃないか…」
「お前が告白したヤツだよ」
ん?
「なんで⁉︎」
「ん〜凄い泣いてたから慰めた?」
「なんで泣いてんだよ…俺が泣きてーのに…」
泣きてーのは俺だよ…なんで泣く必要があるんだよ…
「知りたかったら会いに行けば?
俺が言うのもなんだけど、今苦しいのはお前より理恵だと思うぜ」
「はぁ?てゆーか家知らねーし」
「住所メールで送る」
すると電話が切れて数秒後メールがき
た。
よく分からんが恩に切る!
俺は家を出た。