何時間くらい泣いただろう。

今でも泣き続ける私。
焦る隼人さん。

気付けば泣いてる声を聞き付けてやってきた執事さんやメイドさん。

そしておばあさままで来ていた。

「悠斗を…!悠斗を殺さないで!
嫌だ!悠斗ぉ〜!」

「静かにしなさい!」

おばあさまに怒鳴られたのも分からず泣き続けた。

「分かった!殺さない!」

その声を聞いて私はピタリと泣き止ん
だ。

殺さない?

「本当に?殺さない?」

「あぁ。だがもう会うな」

会わない。助かるなら。

「分かりました…絶対悠斗さんを
殺さないで下さいね」